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2013/03/31

【漢語を英語で:福音】

聖書に出てくる「福音」、英語にすると明快です。

福音 → (神からの)良い知らせ、吉報 → good news

「グッドニュース」です。

和英辞典には、gospel という語も載っています。
語源は、go-(良い=good)+ spel(知らせ)で、 やはり good news の意味です。[新英和大辞典]

2013/03/30

【誤訳語:アメリカ合衆国、国際連合】

▲新しいカテゴリー「誤訳語」を作りました。

当たり前に使っている日本語の中に、誤訳語があるので注意が必要です。
改むるに憚ること勿れ、直していきましょう。

・アメリカ合衆国 → アメリカ合州国  (The United States of America)  

本多勝一の『アメリカ合州国』のタイトルにもなっています。states = 州だから「合州国」が正しい。この方が、アメリカは州の独自性が高く、法律も州ごとに異なり、国として必ずしも一枚岩でないことが伝わります。


・国際連合 → 連合国 (The United Nations)

国際連盟(The League of Nations)が第2次世界大戦を防げなかった反省からできた組織ですが、戦後も勝利した連合国(The United Nations:アメリカ合州国、イギリス、フランス、ロシア、中国)の組織名を継承しています。

英語は同じなのに、訳語だけ変えるのはミスリーディングです。

実際、上記5か国が、依然、常任理事国として拒否権を有し、敗戦国である枢軸国(Axis Powers:日本、ドイツ、イタリア)やアジア、アフリカ、ラテンアメリカの国は、常任理事国入りできません。

The United Nationsは、戦勝国グループに敗戦国や発展途上国が加えてもらった組織であり、拡大「連合国」と見ることもできるのです。

2013/03/26

仕事:稼ぎと務め

仕事には2種類あります。「稼ぎ」「務め」です。

  「稼ぎ」
とは、賃金労働。食い扶持を得るための仕事です。

  「務め」とは、共同体を維持するための仕事です。今風に言えば、社会貢献です。

江戸時代には、「稼ぎ」があるだけではだめで、「務め」もきちんと果たすことで、はじめて一人前とみなされました。

私たち現代人は、稼ぐことに忙しく、務めを果たさなくなってしまいました。「稼ぎ」以外は仕事ではない、と思っているようです。

たとえば、どこからもお金が出ず「手弁当でやっている」と自嘲気味に言う人がいます。けれどもそれが「務め」であれば、当たり前のことです。

給料の出ない仕事をし、誰かに「ただ働きですね」と言われても、それが自分にとって「務め」であれば、大きなお世話と言うべきでしょう。(「サービス残業は、「務め」ではありませんが。)

(Source: 川畑保夫「心の絆」談話)

2013/03/24

【新語:日本人 2.0】

「日本人 2.0とは、Web 2.0になぞらえ、私、ぬ〜まんが造った語で、日本人の進化形を意味する。

次の4項目を新たに加えた大幅な脳内
バージョンアップを行った結果生まれる新たな日本人像である。


・日本に対する健全な愛国心・郷土愛

・日本の歴史、特に近代史の深い知識

・高い異文化理解力

・世界標準語である英語の高いコミュニケーション力


「日本人 2.0」は日本人の進化形ではあるが、過去を取り戻す作業(最初の2つ)も含まれている。原点からではなく、マイナスからの改訂である。


どの文化にもその住民が共有するストーリーがあるが、日本人は、戦後の被占領時代から「民主主義化」の流れの中、日本人として必要なストーリーを途絶させてしまった。

ストーリーとは、神話であり、詩であり、歌であり、遊びである。おばあさんの知恵袋のような生活の知恵も含まれる。

  孫うたう 祖母うたいだす 母うたう (万能川柳)

という光景は、もう滅多に見られない。

ストーリーを共有しない人々が住む国にはプリンシプルがない。

  遅れてもやらないよりはまし (Better late than never.)

新しいストーリーが紡ぎ出されないのは、ストーリーが途切れたままになっているからだ。

今こそ一人一人が、ストーリーの修復を図り、ストーリーテラーとして語っていかなければならない。

そして、この国が存続する限り、次世代に引き継いでいかなければならない。基本的にネバーエンディング・ストーリーだ。


グローバル化が進む今日、世界各地で
多言語・多文化共生が進んでいる。日本も例外ではない。

「日本人 2.0
」とは、高い異文化理解力と英語力を基に、さまざまな文化に属する人々とふれ合い、新たなストーリーを紡いでいく人のことである。

日本人の英語が上達しない理由

知人からこんな話を聞いた。

講師として教え始めた某ゼミナールで、中学生に「そんなに気取って読まなくても…」と言われ、イヤな思いをしたと。

50代後半で、塾とは関係のない本業を持つ彼には、相当こたえたらしい。

そもそも今の若い世代は年長者に対するリスペクト
(※)が足りない。そうでない者もいるがこの例のように平気で失礼なことをいう者が目立つ。

 
(※)リスペクト(respect)とは、その人の価値を認め、意見や考えを尊重すること。上下関係に基づく「尊敬」や「敬意」とは少し違います。

たしかに塾はサービス業だからお客である生徒が満足するようにすべきであろう。しかし、だからといって何を言ってもいいはずがない。

この発言は
単に近頃の若者は悪平等主義か何かの影響で経験豊富な人(※)から学ぶ姿勢が無くなった、というにとどまらない。

 (※)目上の人という言葉は使いづらくなった。現在この国では「上から目線」はすべていけないことになっている。

実は、もっと根本的な問題をはらんでいる。そしてそれは、いじめ問題と深くつながっている。


日本人の英語力が伸びない理由として
次の2つが挙げられる。

1つは、日本人が完璧主義すぎること。そしてもう一つは恥の文化と深く関わるが
失敗を怖れる気持ちが強すぎること。間違えるのが恥ずかしいから、あえてチャレンジしない。「縮み思考」である。言うまでもなく、間違えずに語学を習得することなどできない。

そして2つ目の理由に影響を与えているのが、自分の属す集団の、異なる価値を認めない空気である。

教室の前の壁には、金子みすゞの「みんなちがって、みんないい」という掲示があったりするが
現状はそれとはほど遠い。(だから張ってあるわけだが。)

私も経験があるが、たとえば帰国子女は、英語の時間、なるべく英語らしい発音をしようとしない。わざと日本人的な発音をするのだ。英語本来の発音をすると非日本人と思われ、いじめの対象になるからだ


このように日本では
マジョリティーが異なる価値観や行動パターンを持つマイノリティーに対し、集団的圧力をかけ続けている。

いじめの主因もまさにここにあり、集団から何かが少しでも外れているといじめのターゲットにされる。勉強ができてもいじめられる。

英語の場合も同じで英語らしい発音をしようものなら何だあいつはということになる。だから英語が好きでよくできる子は、なるべく目立たないように勉強し、ペーパー試験で良い点を取る。けれども話すのは、練習の絶対量が足りず、うまくできない。

こんな状況が戦後ずっと続いて来た。そうこうするうちに、英語の運用力の点で、韓国や中国に大きく水をあけられてしまった。

楽天の三木谷社長が『たかが英語』という本を書いた気持ちがよくわかる。

これからは、日本語か英語かではなく、日本語も英語もしっかり身につける必要がある。ある研究によると、外国語を学ぶことで母語の習得にも相乗効果があるということである。(もちろん、あまりに早い時期から英語にさらされると母語を喪失しかねない。この点は注意が必要だ。)小学校5年生から必修化された英語も、週にたった1回、年35コマしかなく、それほど他教科に影響を与えるとは思えない。

今や英語は単なるコミュニケーションの道具で、ネイティブの「専売特許
」でもなんでもない。同じアジア人同士でも共通言語は英語である。

「そんなに気取って読まなくても…」と言った生徒は、はからずも学校教育が昔と何も変わっていないことを示した。

自分とは異なる価値を認めない社会からイノベーションは生まれない。このままいけばガラパゴス化が加速するだけだ。

異なる価値を認め、もっと積極的に取り入れない限り、自国の中での堂々巡り
(=閉塞状況)はいつまでも続くだろう。

いじめがなくならない理由と英語がうまくならない理由は、通底しているのである。

2013/03/18

【新出語:ちゅん顔】

ちゅん顔3か条

1、メークはツヤと血色が命
盛りメイクは絶対NGで、
大人のかわいさを引き出すのが
コツ
 
2、目をぱっちり見開く
表情のポイントは目を大きく見開くこと
この時ちょっぴり上目使いにすると良い

3、口はちょい開ける
ちゅん顔にマストなキョトンと
ニュアンスは口を少し開けること
そして、口角をやや上げる

AneCan 2月号 90ページより)

2013/03/11

【新出語:プロクルステスのベッド】

プロクルステスのベッド:強引な画一化、型に嵌めたやり方

プロクルステス (Procrustes)

ギリシア神話に出てくる追いはぎのあだ名。メガラからアテネに通じる道の途中にいて、大小2つのベッドを持ち、旅人を捕らえると、大きい者は、小さい方のベッドに、小さい者は、大きい方のベッドに寝かせ、ベッドの大きさに合わせて足を切ったり引き伸ばしたりして殺していた。(ブリタニカ国際大百科事典)

教育において、子どもたちを「型」に嵌めたがる教師や親への苦言として使われる。

2013/03/08

信じることから

・・・人生に何らかの意味を見いだせるかどうかは、その人が心から信じら

れるものをもてるかどうかという一点にかかわってきます。・・・(中略)

・・・何かを信じるということは、信じる対象に自分を投げ出すことであ

り、それを肯定して受け入れること・・です。それができたときにはじめ

て、自分のなかで起きていた堂々めぐりの輪のようなものがプツリと切れ

て、意味が発生してくるのです。これに対して、信じられるものがなけれ

ば、自分一人でぐるぐる回っているだけですから、意味は生まれません。人

の人生というのは、「自分の世界」だけでは決して完成しないようにできて

いるからです。 (姜尚中『続・悩む力』、p.145)

2013/03/03

【万能川柳:笛太鼓】

押し入れの 奥から響く 笛太鼓

A tune played by a bamboo flute and drums comes resounding from the back of a closet.

3月3日は耳の日というよりひな祭りである。母も、ひな祭り句会に行くというので、送って来た。享保雛の飾られたお寺、光源寺へ。

  ひらひらと 雪の舞い散る ひな祭り

母の句。今日も一日寒かった。 

絢爛豪華なひな飾りもいい。しかし、押し入れの中に眠っているおひな様のことも忘れないでほしい。日の目を見ないひな人形たち。年々増えているに違いない。

五人囃子はじっとしていられない。謡い、笛、小鼓(こつづみ)、大鼓(おおつづみ)、太鼓を任された童子たち。うずうずしている。
3月3日、人々が寝静まった頃、カビ臭い押し入れの奥、ふんわりとした包み紙の中、五人囃子が、堰を切ったように笛太鼓を奏で始める…

2013/03/02

【漢語を英語で:批判と非難】

批判:物事に検討を加え、その成否や価値などを評価・判定すること。特に、物事の誤りや欠点を指摘し、否定的に評価・判定すること。
非難(批難):相手の欠点や過失などを取り上げて責めること
                        <明鏡国語辞典>

批判(する)→ criticize  sb

非難(する)→[批判する] criticize sb
      →[とがめる] blame
      →[弾劾する] denounce; condemn
      →[攻撃する] attack
      →[けなす] run sb down
      →[こきおろす] declaim against ...
      →[責める] tax sb with a (fault); accuse sb of (stupidity)

                        <新和英大辞典>


国語辞典の「批判」の定義は、「非難」よりずっと長い。大辞泉もそう。

「非難」に対応する英語の動詞はさまざまだ。英語では「非難」の仕方や程度などによって言葉を換えると言うことか。


批判と非難の区別について
 あなたの言っていることは誤りだ。(批判)
 あなたの言っていることは不快だ。(非難)
                   (『学問の技法』橋下努より) 

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