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2012/04/13

春をさがしに(7)

旅日記 3日目 3月30日(金)鴨川市→香取市(佐原) 曇りのち暴風雨

 今日からまた一人旅。空はどんよりしている。天気は下り坂。お昼過ぎから風速10メートル以上の風が吹くという。

・鴨川市郷土資料館・文化財センター (¥200)

 昔の生活がしのばれる資料。さまざまな農機具、漁具が並んでいる。特に目を引いたのは舟形石棺。古墳時代後期のものとされる。誰が埋葬されていたのか、想像しても分からない。

 昔の教科書コーナー、郷土出身の元蔵相、水田三喜男氏の遺品も興味深かった。鴨川には城西国際大学のラーニングセンターがあり、何かつながりがあるのかなと思っていたが、水田氏が城西大学の創立者と知り、なるほどと思った。

 波の伊八の欄間彫刻は、鴨川で是非見たかったものの一つだ。「波の」がつくのは、波の表現が優れているからで、確かに躍動感がある。波と一緒に、竜や犀が彫られている。ドラマチックな構図だ。

 伊八が5人いる(5代まで)ことを初めて知った。一番多作だったのは初代で、少なくとも50を超える作品を残している。10歳年下の北斎とも交流があったそうで、富嶽三十六景の神奈川沖波裏(例の大波の中、富士が遠くに小さく見える版画)にも影響を与えたらしい。

 10時、鴨川を後にして外房を北上、今日の宿泊地、佐原へと向かう。風が強くなってきた。

・かつうら海中展望塔・海の博物館 (¥930 + ¥200 駐車料金2時間まで)

 水深8メートルのところにある海中展望室から海底付近にいる魚を観察できる。この日は海中も大荒れだった。そのせいか、3種類くらいしか見えない。メジナ、ブダイ、メバルあたり。みな地味な魚。色のついた魚も見たかった。

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 風はさらに強まり、展望塔からの帰りは大変だった。海上橋が50メートルくらいあるのだが、まっすぐ進めない。風速20メートルはあったと思う。「なにかのアトラクションみたい」と叫んでいる人がいたが、たしかにジェットコースター並みのスリルだった。

 勝浦→いすみ→茂原

 めん商人茂原店で石焼き野菜タンメン(塩味)を注文。¥787 

 石焼きラーメンは初体験。
 まず石焼きラーメンの食し方なる紙を渡され、説明書きを読むように言われる。
 予め熱せられた石鍋に麺と具を入れ出される。さっきもらった紙をはねよけにしてスープを投入する。するとスープがふつふつ、ぐつぐつ、ぐらぐらと煮え、沸点に達する。
 あふれないようにレンゲで掬う。4〜5杯掬うように書いてあったが、それでは足りない。結局ドバーとあふれ出す。お兄さんに「大丈夫ですかぁ〜」と声をかけられる。大丈夫じゃない。
 ようやく勢いが収まったが、熱くて食べられない。(あとで、お椀に取って食べることに気づいた。バカめ。)半ライス付きのセットもあったが、その理由もあとで分かった。最後にライスをスープに入れておじやにするのだ。そもそもこれをラーメンと思ったのが間違い。これは鍋。ラーメンの入った鍋。だから、シメにおじやを作るのも当たり前。
 味の方は、野菜のうまみがスープによく溶け、グッド。
 面白い体験ではあった。

 腹ごしらえをしたところで、あとは佐原へまっしぐら。

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 目的地の佐原は、潮来、鹿嶋とともに水郷のまちとして知られている。2006年、香取郡小見川町、山田町、栗源町と合併して、香取市になった。市名決定はスムーズにいったのだろうか? 佐原市がなくなって寂しい人も多いだろう。佐倉市と区別しやすい利点はあるが。

 風がいよいよ強くなってきた。乾燥した土地が、土けむりをもうもうと上げる。車の窓を開けることなどできない。視界も悪くなってきた。近頃の大河ドラマみたいな、セピア色の世界が広がっている。

 

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