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2011/11/16

もっと対話を!(2/3)

「対等な立場で」が「対話」の定義に必要なのは、対等でない話し合いが多いことを暗に示していると思います。身の回りを見渡しても、話し合いと言うよりは一方的な伝達、参加者の一部しか発言しない会議、「俺の話を聞け」(=おまえらの話には価値がない)的年長者(=老害)がいかに多いことか。

そしてこのことが我が国の発展の足かせになっており、閉塞状況を打破できない一因になっているのではないでしょうか。日本の弱点です。

金泰昌氏(公共哲学共働研究所長)は次のように述べています。「日本人は垂直道徳--特に上下関係もしくは強弱関係、及び勝敗関係--はある程度、明白に確立されているように思われますが、水平倫理--対等な自他間の対話関係--があまり機能していない」ように思われる。

あるインナーグループ内では、垂直的に人間関係が作られ、対話とは異なる言葉のやりとりによって日常活動が行われる。しかし、その集団は他の集団との関係を、利害関係以外の方法で、築くことができない。ベクトルが同じ方を向いている組織がいくつもあるのに、並列的に存在し、まとまらない=パワーを結集できない …日本の至る所で見られる現象です。個人のレベルでも同様。

江戸時代の身分制度、士農工商がいまだ刷り込まれたままになっているのかもしれません。対等な関係に慣れていないため、上下関係がはっきりしないと落ち着かないし行動できないのです。特に、男性に顕著です。

そこで頼るのが万民共通の物差し「年齢」ということになります。年齢は、日本人の人間関係や言葉遣いを決める大きなファクターで、日本人ほど、相手の年齢を知りたがる人はいないのではないでしょうか。記事にも「小林幸子(57)結婚」のように名前の後に年齢を入れるのがお決まりです。

しかしこの年齢は、対話を妨げるものにもなり得ます。年齢が明らかになると、そこに上下関係ができ、対話が成立しにくくなるからです。(日本には2ちゃんねるのように匿名で投稿できる掲示板が多くありますが、実名を使うと、年齢も知れてしまい、自由に発言しにくくなる、ということがあるのでしょう。)

対話とは、対等な関係で、互いにしかるべき敬意(due respect)を払って行うもの。そして相手の意見を尊重し、違いを楽しむくらいのゆとりが必要。 [これがなかなか難しい! 勝ち負け論理に慣れているとけんか腰になったり、相手の弱みをひたすら攻撃するようになる。議論に勝っても人間関係が壊れてしまっては、元も子もない!]

もっと対話あふれる、win-winな社会にするにはどうすればいいのでしょうか? ・・・次回は、年齢以外に対話を妨げているものは何か、考えてみたいと思います。


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