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2011/11/03

漂流するガラパゴス島

閉塞を破るために

日本は、欧米的なものを自文化に翻訳して摂取(=日本化)することができた唯一の非欧米国家である。(他国は、自国を欧米化(しようと)したり、イスラムのように欧米化を拒んでいる。)economyを経済、informationを情報、freedomを自由と訳し、英語を日本語として使えるようにしたのは、福沢諭吉をはじめとする明治の先人たちである。経済などは、中国が逆輸入して使っているそうだ。

けれども、今日のように世界情勢が時々刻々変わり、新しい価値や考えが次々に流入してくると、それらを咀嚼し、日本化することが難しくなってきた。たとえば、インフォームド・コンセントはカタカナのままである。一事が万事この通りで、今や日本人は、欧米発のコンセプトをその意味や文化的背景を知らないまま鵜呑みにしている。企業も、周りが良いと言えば ISO取得に躍起になり、ISOが普通になると更新をやめてしまうといった有様だ。アメリカ産の成果主義も日本の企業風土に根付かず、軋みを生んでいる。

欧米生まれの価値を、ただ受け入れるだけで、自ら新しい価値を生み出すことができない。このあたりに、今の日本の閉塞状況の原因があるのではないか。

新しい価値を自ら生むには、対話が必要である。そして、対話を続けていくことで、人が何を考えているのか、自分の意見とどう違うか見えてくる。多様なアイデアが見えてくれば、その中からベストなものを選ぶことができる。(豊かさと多様性は同義である。)

対話を通して、日本人の中に眠っている多様な価値を掘り起こし、最善の選択をする。
 
閉塞状況を破る鍵は対話である。

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