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2007/01/07

私立に引きずられる公立高校

昨年明るみになった未履修問題は、公立に厳しく、私立には甘かったと思うのは私だけだろうか。また未履修で挙げられた高校は、地方の進学校に多かった。都市部の私立校(中高一貫で6年を5年で済ませ、残りの1年を受験対策に使う学校)と競うため、思いついた方法なのかもしれない。

だからといって公立のインチキを正当化するつもりはない。問題にしたいのは、私立の教育実態だ。

だいたい、公立、私立というが、両者は同じ高校(または中学)というカテゴリーに入れていいものか。私立の多くは「会社」で、営利を目的にしている。いきおい教育内容も学力最優先。男女交際を禁じているところさえある。

未履修問題では、文科省の監督が現場まで行き届いていないことがわかった。公立に対してすらそうなのだから、私立へはなおさらだろう。(私立の名前も出たが、多くはもみ消したと思われる。また私立の校長は公立からの天下りもいて、県教委が「先輩」を指導しにくい事情もある。)裏カリ(キュラム)を作っているところはかなりありそうだ。履修科目だけでなく、授業時数もチェックすべきだろう。また週五日制なのに、私立の多くは土曜も講習を行っている。それにならって公立も始め出した。おかしい。ルールが曖昧だ。週五日制というなら、例外を認めてはいけない。

学力向上はいいが、一方的な教え込み、詰め込みでは、自分で考える力がつかない。読書もしないので、教養が身に付かない。薄っぺらな人間しかできない。世の中にとって一番困るのは、頭のいいバカである。

詰め込みの結果、大学進学後、勉強する気がなくなるのは当然。実際、希望の大学に入っても、燃え尽きてしまい、退学する者もけっこういるそうだ。(某掲示板による。)高校側は、進学実績を残せたかもしれないが、生徒は結果的に不幸になっている。これはちょうど、監督のスパルタ指導で甲子園へ行ったが、卒業したら二度と野球をしたくないという選手に似ている。教育には長期的な視点が不可欠だ。

いずれにせよ、フェアでない競争に公立が巻き込まれ、その教育活動が歪められている(7限授業や学校行事の縮小など)としたら問題である。文科省は、私立の教育実態をどれくらい把握しているのか。

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